浮草日記

メルヘン系ブログ

生きるということ

強くなければ生きられない


弱い人間は強い人間と対等になれないからだ


弱いならば強い者に虐げられればよい。気を遣われればよい。しかしそれらに耐えることもまた強さであり、その強さがない人間はどうしたってまともではいられない


強くならなければいけない


生きていきたいのなら


強くならなければいけない


生きていきたいのだから

もう少し月が綺麗だったら

月がもう少し綺麗だったら



今日は皆既月食だった
あとから知ったのだが、150年に一度のモノらしい

夜街に出ると、周りの人はみんな空を見上げていた

なんとなくふわふわした、特別な日なんだという空気に包まれた街

促されるように空を見上げると、ちょうど月全体が食われて真っ暗になったタイミングだった。薄く赤みがかった月は、なるほどたしかにいつもと違う姿だった

みんな月を見ていた

キャバクラの呼び込みらしきおねーちゃんも、酔ったサラリーマンの集団も、ホテルから出てきた中年カップルも

みんなが月を見ていた

みんながどこか幸せそうに見えた

僕は月を見るのをやめ、逃げるようにラーメン屋に向かった



就活は始まったばかりだ

aiko最強楽曲リスト

aiko最強楽曲リスト(2018/1/27)

 

 

・花火(桜の木の下)

・桜の時(桜の木の下)

・赤いランプ(秋 そばにいるよ)

アンドロメダ(暁のラブレター)

・キラキラ(彼女)

・シアワセ(秘密)

・milk(BABY)

・あの子の夢(BABY)

・向かい合わせ(時のシルエット

・君の隣(泡のような愛だった

・明日の歌(泡のような愛だった

帽子と水着と水平線

ワイシャツとヘアワックスと洗面台




今日友達と、その子の彼氏の話をしたんだけど

友達は、異性と二人で会って欲しくない派

その彼氏は、異性にも友達いるから許してほしい派

で、お互い譲らなくてもめにもめてるらしいという話だった



その話を聞いた時、ああこの人たちほんとに仲良いんだなって思ったんだよね


俺はそれで相手が離れたらまあそれまでだと思うからそういうの構わないし、それが正しいとさえ思う。相手の行動に制限をかけてまで関係を続けたって、なんの意味もないからね

結婚とかが絡んでくるとまた話は別だけど、少なくとも学生の恋愛なんてそんなもんでいいと思う


でも今日この話を聞いて、相手に堂々とお前が好きだからそういうのやめてくれ!って言えるのは、それはそれでいいなとも思った

束縛を肯定するんじゃなくて、束縛したいくらい好き!ってなんか堂々としてんなあって思った



でもこれその子が明るいからこんな感想なんだろうな。同じ話でも手首切りそうな子が言ってたらマジで引いてた


明るく生きようね

あの雨がたくさん降った日

離れずにいればよかった



先輩と飲んだ。

いい人っぽい人だと思ってたけど、普通にいい人だった


まともに、なりたいと思った


まともになろうとは、思わなかった


そういうとこやぞ

明日が来ないなんて

今日はいい日だった

昼食をとった後大型の公園に行き、キャッチボールとサッカーをした。適度な運動は気持ちがいいし、それぞれの技能に関しても上達が見られた。

その後は公園の近くで酒を呑んだ。酒も飯もうまく、話も楽しい。これがまたよい酒の席だった。

こうして私は前向きな気持ちで帰路につくことができた。しかも終電ギリギリセーフだ。今日は何もかもがうまくいった、そんな気分だ。ここのところ落ち込むことが多かった私は、それだけに今日という日がとても楽しかった。

 

最寄駅に着くと、近くのコンビニでカルボナーラを買い食べた。食べ終えると口直しにハーゲンダッツのクリスピーサンドを買い、食べた。酔って家に帰る際、時々私がすることだった。これはあまり自分でもいいことだと思っていない。腹がいっぱいの状態で飯を食うのは体に悪いし、余計なお金もかかる。何より、食べ終わった後に胃腸の調子を悪くすることが多いのである。

しかし今日は腹を壊すこともなく、無事家に着くことができた。しかし、反省はした。このことについてだけでない。私の人生そのものを振り返り、よくないところを考えてみた。思えば、私は無駄なプライドが高すぎるのではないだろうか。自分を過大評価するあまり、自分に及ばないと判断した人間や、自分を認めない人間を必要以上にぞんざいに扱ってきたような気がするのである。普段こういうことを考えると、気分は落ち込む。当然だ。しかし今日は気分が良かった。反省はしたものの、前向きにそれを捉え未来に生かそうという姿勢がとれた。

私は上機嫌のまま風呂に入り、手持ちのスマートフォンからお気に入りの曲をかけた。風呂に入る時は音楽を鳴らし、それに合わせて歌うのが最近の趣味だ。

酔っていると、周りの時間が早く進んでいるように感じる。今日は楽曲のペースも早く感じられ、愉快だった。最高の1日だった。

 

aikoの「明日の歌」を歌い終わった。そこで事件は起きた。風呂の外に気配を感じた瞬間、扉が開いた。家族は全員寝ているのを確認していた。誰かをうるさくて起こしてしまった可能性が高い、誰かというか母を…などと考えながら扉の方に振り向くと、そこにはやはり母の姿があった。

 

「うるさい」

「ごめん起こしたよねごめん」

「…ていうかあんたそれ(スマホ)何?防水じゃないでしょ壊れるでしょうが」

「うんいやごめん、水かからないとこに置いてるから大丈夫だと思う。おこしてごめんね」

「いやそういうことじゃないでしょ、早く寝なさい……」

 

扉が閉じた。

私は、静かになった湯船の中で沈黙した。

湯が急に冷めたように感じられた。先ほどまでの多幸感は消え失せ、虚しさだけがそこに残っていた。

何度も確認したが、昨日までに私の歌のせいで家族が起きたことはなかった。そのせいもあって完全に油断していた。きっと気づかぬうちに普段よりも大きな声を出していたのだろう。

 

大きな虚しさだった。

私は体を拭き、歯を磨くと早々に布団に入ってしまった。今日はあまりいい日として終わることができなかった