浮草日記

メルヘン系ブログ

枯れずに咲いて、自惚れ愛して

「この塩レモンチューハイとかいうの、うまそうじゃない?」

 

 

私はその缶チューハイを手に取り、コンビニの籠に入れる

 

「絶対うまいよこれ。塩でレモンのチューアンドハイだよ。まずくなる要素一ミリもないもんこれ」

 

「えっでもさっきキリートレモンハイ買ったじゃん」

 

Jは少し驚いた顔で言う。私たちは宅飲みの買い出しでセブンイレブンに来ていたが、その前にローソンにも寄っていた。ローソンの品揃えが貧弱すぎたため、コンビニのハシゴを余儀なくされたのである

 

「んーーー。あー、じゃあ戻すわ」

 

「いやいや飲もうよ」

 

「そう?じゃあ飲むか」

 

そんなやりとりをして、私は再度塩レモンチューハイを籠に入れた

 

Jと私は仲がよい

だからこそ彼は似たものを買ったことを指摘してくれたのだろうし、それを受けた私はうるせえ買うわくらいのことを言うべきだったように思う。せっかく仲のいい人といる時に、無意識のうちに当たり障りないムーブをしてしまったのだ。

仲がいい人と一緒にいる時にそうでもない人用の動き方をするのは、そうでもない人といる時に特定の身内ムーブをかますのと同じかそれ以上にやりたくないことだ。

 

やっちまったなあと、今4時間くらい前のことをぼんやり思い出しモヤモヤする

 

モヤモヤ後悔供養