誰がアスペなんだ?
MZNとミラノのやりとりについての考察記事
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◾︎はじめに
まずはこの記事を書こうと思った経緯から。
twitterにて。MZNとミラノの会話が面白かったので、私はどちらがアスペか?というアンケートを投げました。我々は卒業以来、生ぬるい社会の中でいつでも白か黒かの闘争を求めています。
ですが、結果として非常に票が割れました。
後からスクショを取りにいったらまあまあ票が固まっていましたがまあいいでしょう。
とにかく、結局何がどう悪くて会話が噛み合わなかったのか?というところが明確になりませんでした。
アンケートを投げて面白がっておきながら中途半端な帰結を認めるのはいささか居心地が悪いので、私の意見を述べることで少しでもその責任を取らせていただければと思います。(嘘松並の濁点量)
ツイートの機微から二人の考えを想像し、意図を整理しつつ流れを追っていこうと思います。
◾︎本論
①
きっかけはミラノのこのツイート。おいしそう。
さらにこの料理が作れることに絡めて、結婚相手が欲しいといった旨のツイートをします。
↓
②
「家庭生活を営む上で必要な料理の能力は、洒落た食い物を作る力より、なる早で腹にたまって美味くて栄養バランスの良いものを作る力だとか思った。」
この流れでMZNが空リプをツイート。
ここで前者のお洒落な料理を『洒落飯』、後者の家庭的な料理を『家庭飯』と定義します。
ここでのMZNの意見は、洒落飯作る能力よりも家庭飯作る能力のが結婚した後に役立つんじゃない?ということになります。
家庭飯を作る能力は洒落飯を作る能力よりも上、もしくは全く別のものであると考えていることがわかります。
↓
③
「そんなもの一人暮らし2年したら誰でもつくぞ」
これにミラノがリプを返します。
『そんなもの』とは家庭飯を作る能力。
洒落飯しか作れないわけではなく、当然家庭飯も作れるということです。
洒落飯を作ることができるということは家庭飯も作れるということである、または家庭飯は比較するまでもなく簡単なものである(そしてそれはある程度世間で共有された事実である)というミラノの考えがわかります。
∴洒落飯>ミラノの家庭飯
↓
④
「俺は自分だとまだそのレベルまで達している自信がない。一つ上のレベルまで達した上でのモテ飯か。奥が深い」
MZNの返信。
『そのレベル』は家庭飯を作る能力があることなので、MZNの中では家庭飯をきちんと作ることは難しいと考えていることがわかります。
難しい家庭飯を作れる上で、あえて洒落を作っている。というイメージでしょうか。
∴MZNの家庭飯>洒落飯
これらをまとめると、
MZNの中の家庭飯>洒落飯>ミラノの中の家庭飯
または
ミラノの中の洒落飯>家庭飯>MZNの中の洒落飯
ということになります。
私はこのズレが、今後の会話をいまいち噛み合わないものにしたと考えています。
※
余談になりますが、このズレが起きた原因はミラノが一人暮らし、MZNが実家暮らしをしているところにあるでしょう。
ミラノは生活上の必要性に応じて沢山の家庭飯を作り、反面MZNは生活を豊かにする洒落飯を作ってきました。
自分の比較的不慣れな分野を過大評価、もしくは慣れた部分を過小評価するのは人の常なので、その領域が逆の人間同士の会話にズレが生じるのはある意味自然とさえ言えるでしょう。
※
また、MZNは多少このようなズレにぼんやりと気づいているフシがあります。が、確信がないので特殊な手段で探りを入れました。
その手法とは、家庭飯を作る能力を『一つ上』と表現し、家庭飯>洒落飯という立場を明確にしたというところです。
これにより、もし自分の感じているズレが正しいならば相手が指摘してくれる。そうでないならまた別の問題が生じていると判断できると考えたのです。(たぶん)
しかしこの書き方には思わぬトラップがありました。次で見ていきます。
↓
⑤
「せっかく一人暮らししてるそ人呼びたいやん?なんか振る舞いたいやん?そしたらその領域に達したくなるやん」
ミラノの返信。
先ほど見たように、MZNの言う『一つ上のレベルまで達した上でのモテ飯』は家庭飯を作る能力がある上での洒落飯。という意図でした。
がミラノはそれを洒落飯を作る能力と取りました。MZNの意図と逆の形で伝わったのです。
なぜか?
『一つ上のレベルまで達した上でのモテ飯』という書き方からは
一つ上の洒落飯>家庭飯>しょぼい洒落飯
という構図も描けるためです。たぶんミラノは④をこのように受け取ったんだと思います。
(この辺からあまり考察に自信がありません。)
↓
⑥
「たーしかに。すごいおもてなしの精神。
でもそれは婚活じゃなくて恋愛活動的な意味合いが強そう。
家庭料理らしからぬモテそうな飯を作れること自体への疑問というよりは、婚活というマーケティングのターゲットには訴求しないメッセージを発信してるところが引っかかったんだな。」
MZNの返信。
この辺からマジでわからないんですが、おそらくMZNは先ほどまで自分の中になかったミラノの発想に気づきました。
それか、よくわからないのでわかった感を出して有耶無耶にしました。どちらかは不明です。
この後は文意のままの会話が続く(たぶん)ので割愛します。
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◾︎結論
結局アスペは誰なのでしょうか?
私の結論は『どちらもアスペではない』です。
本論に書いた私の解釈が正しければ、お互いがお互いの意図を読み取りながら会話しており、わかりにくいながらもズレをうまくいなして会話ができているように思えるためです。
ただ、会話を難しくしたのはMZNの方かな、と思います。
正確に読解できれば一つの解釈に収まり、情報量も多い素晴らしい文章なのですが、少し人や機会を選ぶかな、というのが考察班としての私の印象です。
また、今回はお互いがお互いの意図を読めているという前提でお互いの文章を考察したので、どこかで致命的にずれている可能性もあると思います。
ただもうそれは私にはわかりませんでした。
ミラノもMZNもアスペをしていない
ミラノがアスペをして、それにMZNが気づいている
MZNはミラノがアスペしたと勘違いしているが、実はそうではないのでMZNがアスペ
この全く異なる3つの事象は、同じ顔をして私に語りかけてきます。
可能性の樹形図が広がっていくうちに私は恐ろしくなり、そっと筆を置くことを決意しました。
『アスペを覗く時、アスペもまたこちらを覗いている』
これが今回私の得た結論です。
あんまり人の意図を正確に読もうとしても自分がアスペになるだけなので、適度にラフな会話を心がけることがアスペ事故の予防につながるのではないでしょうか。
最後に。
この記事を公開することで、両名は「ここはこういう意図だった」「ノセは勘違いをしている」と思う点がいくつもあると思います。
私の読解力のなさが両名への誤解を生むことについては大変申し訳なく思います。ぜひ指摘してください。
ただあまりそれを加熱させすぎぬよう。アスペを覗きすぎぬよう、ご注意いただければと思います……
長くなりましたがこの辺りで失礼致します。