密かなさよならの仕方
aikoが全曲サブスク開始したので、記念にちょいマイナーオススメ曲記事。
詳細はここから。
https://twitter.com/aiko_dochibi/status/1232321282667974656?s=21
Apple Music、LINE MUSIC、Amazon MUSIC、Spotifyなどで聞ける。
厳選したガチ曲をオススメするので是非記事を最後まで読んで、是非聞いてくれ。
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①密かなさよならの仕方
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すれ違う 人も 立ち止まる人も
教えてはくれない だろう
優しく密かなさよならの 仕方
教えてはくれない だろう
不安を拭う事を 一生出来ない 恋なら
あたしは大きな声で あなたにさよならを言おう
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神曲。
二番のサビラスも狂おしく好き。
夏服はアルバム全体として全体的にaikoの尖りというか、感性が剥き出しのままの曲が多いように思うんだけど、この曲はまさにその夏服っぽさの代表格だと言える。
「優しく密かなさよならの仕方」
というフレーズを目にした時、皆さんは何を思うだろうか。成就頓挫はともかく、少なからず恋愛経験がある諸兄には刺さるところがあるのではなかろうか。
「不安を拭うことを一生できない恋なら」
一生という単語の選定に、aikoの若さを感じる。一瞬一瞬を濃く真剣に生きているからこそ、一生に大きな価値があるように思えるのであり、そこへの不安は巨大なものとして捉えられる。
ちなみに実際この曲がリリースされた頃aikoはまだ二十歳そこそこ。
我々と同じくらいの歳で作った曲であり、感じ方は違えど、思うところはやっぱりあると思う。
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どこにいても あたしのことを
忘れたりしないで
この言葉を何よりも あなたに言いたかったわ
※
「どこにいてもあたしのことを忘れたりしないでこの言葉を何よりもあなたに言いたかったわ」って感覚が、この曲を聞いた後にはすごくわかるようになる。
恋愛体験ソングシリーズとも言えるかも。
②終わらない日々
夏服からもう一曲だけ。
すごくエネルギュシュで、簡潔で
いつまでもこのまま終わらない日々を、信じているというか、今の気持ちだったり関係だったり若さだったりが途切れてしまうということが、想像もつかないんだろうなって思える明るい曲。自分のそういう頃を思い出せる。
そんな頃ないわって思ったあなた。大丈夫です。
私にもそんな時期はないのに、さもあったかのようにはっきりと過去の自分を思い出すことができました。田舎に住んだことないのにぼくのなつやすみが懐かしい現象です。
本当の意味でスカッとする曲。
スカッとジャパンのスタッフまで届け。
※
交差点で 君が立っていても
もう今は見つけられないかも しれない
君の優しい 流れる茶色い髪にも
気付かない程涙にかすんで さらに
見えなく なる全て
※
ちょいマイナーに含めていいのか微妙だけどまあええやろ。
とにかく一回聞いてみてほしい。ここで俺が何も言えない理由は、聞けばたぶんわかる。
④恋の涙
※
最後に返した鍵の 赤い糸は昔より
きつく優しく馴染んで いたのに・・
もう顔も上げられない
落ちる涙 恋の涙
何度呼んでも足りない あなたの名前
※
情報量が多いんじゃ。
最後に返した鍵、という情報を先に持ってきてから赤い糸(二重表現)がきつく優しく馴染んでいたことを示す表現力たるやもうね。
うわああああああああああってなる。
いやバカにしてるけど、聞いたらお前もうわあああくらいにはなるからな。
※
ぐしゃぐしゃになった 髪の毛も
顔ももう 構わないから
※
も恐ろしい、一番Aメロ。
何が恐ろしいって、構わない「から」って選択してるところ。aikoの曲は細かい言語能力が光るものが多いんだけど、これはそのいい例だと思う。
全体的にハイテンポで聴きやすく、それでいてしっかり身の詰まった曲。
⑤君の隣
個人的な思い入れの強い曲。
たまに聞くと、この曲をよく聞いていた頃に好きだった人のことを思い出す。
いい曲なんだけど、自分の中であまりにもその人のテーマソング化してしまって語りにくい。君の隣。
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終わり。聞け。