走り去るのは簡単でしょう
モヤモヤユキちゃんシリーズ
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最近、苦手な人がいて悩んでいる。
今まであまりなかったパターンだ。
苦手な人、または苦手そうな人からは距離をとるし、相手も俺に対して距離をとることが多い。
ファーストコンタクトで一度大きくダメージを受けることがあっても、継続的に苦手な人と関わり続けて悩むということはあんまりないわけである。
じゃあなんで今回はそんなことになっているかというと
相手が俺のこと苦手じゃなくてむしろ悪く思われていないっぽいのに、俺は相手のことを苦手だからである。
先に言っておくと恋愛関連の話ではないので悪しからず。その人男だし
悩むという言い方をしたが、悩んでいるわけではなく単純に交流するたびメンタルが削れるというかんじ。めちゃくちゃディスられるとか、下に見られるとかならわかりやすいがそうではない。悪いやつじゃないのだ。むしろ落ち度が思いつく限りほとんどないと言っていい人間だ。
なのに苦手だからマジで面倒なのだ。
俺も彼も普通にしているだけ。その「普通」が噛み合わねえのである。これは育った環境の差からくる価値観やらの違いからくるものなのだろう。それはわかる。
でも、今までの人生で出会ってきたそういう人間とは、そのほぼ全てにおいてそれなりに仲良くできてきた。ただ一点、相手が俺のことを嫌いみたいなオーラを出さないというところのみを満たしていればだ。
彼はというと、それを満たしているにもかかわらず仲良くなれる気がしない。本当に苦手なのだ。というか苦手、なのだと思う。この感覚をどう表現するのが一番適切なのかは、俺自身にもよくわからない。
彼が俺によく構ってくるのが不思議でしょうがない。もうほんとに、よくわからない
とにかく俺にとって重要なことは一つ。
彼が特異点なのか、それともありふれたタイプで今後の人生にもこのモヤモヤが起こりうることなのか、ということだ。
おそらく後者なのだろう。
今まで俺が仲良くできるタイプだと思って生きていた集合の範囲は、実はもう少し狭いものなのかもしれない。
自分の見識の狭さを思い知る感覚からは久しく遠ざかっていたので混乱してしまったが、まあ結局新しい体験があったらそれに合わせて生き方を最適化する他ない。
彼を受け入れるうまい方法が見つかればそれが一番いいし、そうでないならメンタルへのダメージと彼を蔑ろにする申し訳なさを天秤にかけてうまく釣り合いをとることにしよう。
俺のモヤモヤ消化記事にしては珍しく結論が出た。おしまい